作 夏生さえり 絵 くまおり純 短歌 木下龍也 岩崎書店

わんちゃんを愛するすべての人に読んでほしい、
愛犬との別れの辛さを癒してくれる一冊

犬を飼っている私に、「こんな絵本があるよ」とKumaさんがすすめてくれた「きみと風」。
わんちゃんを飼ったことがある人なら、必ずや心に響くと思います!
この絵本、面白い成り立ちがあるようで、短歌の作者名が載っています。
歌人の木下さんは、短歌の個人販売をしていらしたそうで、
作者の夏生さんにあてられた一首の短歌がもとになり、この絵本が誕生したとのこと。
短歌に詳しくない私でも、この歌とってもステキで感動しました。
犬でも猫でもうさぎでも小鳥でも。
家族となって一緒に暮らしていると、
いなくなってしまった後の寂しさは想像しただけでゾッとします。
でも、人間と犬や猫なんかの寿命に差があるのはどうしようもないこと。
逆に、飼い主さんが先に逝ってしまうのは多いに問題がありますよね。
だから、きちんと見送ってあげたいのですが、
いざとなったら、自分は大丈夫なのかまったく自信がありません。
きみと風に登場する白っぽいわんちゃん。
ある種の犬を飼っている方なら、その姿やしぐさを見て、うちの犬と同じだと、嬉しくなるはず。
散歩中もぐいぐいと先に行きたがっていたわんこが、
どんどん走って私たち家族のことをおいていってしまう。
風をまとって、手の届かないところへというストーリーが胸を打ちます。
この絵本のテーマは風。
現世ではお別れをした愛犬が風になって、飼い主に会いに来てくれる、慰めてくれる。
そう思えたならば、辛い別離を乗り越える力になってくれるでしょう。
くまおりさんの描く犬のイラストも優しいタッチで癒されますよ!
愛するペットが亡くなることを虹の橋を渡ると表現しますが、どんなに時が経っても、
虹の橋を渡っていった子との別れを思い出すと涙が止むことがない方へ。
ぜひ、手に取ってほしい一冊です。



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