かべの むこうに なにが ある?

ブリッタ・テッケントラップ 作  風木一人 訳   BL出版

<span class="marker-under-red">Reen</span>
Reen

現状を変えたい人へ 新しい一歩を踏み出すためにおススメの一冊 

この絵本を読んでまっさきに浮かんだのは、

古代ローマの政治家カエサルの

「人は見たいものしか見ない」という言葉。

健康診断のガン検診にひっかかり、再検査へ。

精密検査の結果がでるまで、それまで気にもとめてなかった

テレビや新聞のガン情報ばっかりが目に入るなんてこと、

よくあるのではないでしょうか。

どんなに冷静に見ているつもりでも、

なんらかのバイアスがかかってしまうのが人の心。

だからこそ、悩みが深いと、そのことばかりにとらわれてしまいます。

絵本のなかで小さくても勇気があるねずみは、

とりの背に乗り、思い切って大きなかべを飛び越えます。

その先で見たのは、思いがけない景色でした。

ねずみの勇気にほかの動物たちも続きます。

としおいてくたびれたらいおんだけが残った壁のなかの世界。

そのらいおんもある日とうとうかべをぬけてみんなと一緒になるシーンが、

とりわけ心に残ります。

(実際にあろうがなかろうが)

かべをぬけるのに勇気が必要なのは、私たち大人も同じです。

絵本のなかの美しいイラストに心癒され、

その先に行くべき世界があると信じてみませんか。

カバーをはずすと、赤い壁の下に美しい世界が広がっている仕掛けも含め、

大人にこそ読んでほしい一冊です。

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