島本理生 作 平岡瞳 絵 瀧井朝世 編 岩崎書店

愛を告げる日、バレンタインデーのある二月にふさわしい絵本。読むと心がほっこりと温かくなる、寒い季節におススメの一冊です!

キバがあるまっくろいたちが主人公の本書。
寂しい生い立ちとキバのある見た目のためか、仲間にはなかなか恵まれません。
それでも心優しいいたちは周りを喜ばせたい気持ちでいっぱいで、とうとうレストランをオープンします。
そこにある日、たにのむこうのおじょうさまうさぎがやってきます……
心を寄せるおじょうさまうさぎのために命がけでワシに立ち向かい、大けがを負うまっくろいたち。
ただひたすらに相手のことを思う、イタチの無私の行動に心がほっこりしました。
こんなことがあったら良いなと願う、素敵なストーリー。
平岡さんの版画の絵も優しさにあふれていて、読んでいて幸せな気持ちになります。
ところで先日、妹のダンナさんと話す機会がありました。
彼はもともとサービス業に長らく携わっていましたが、コロナで状況が一変。
思い切って転身し、四十代から建設現場での仕事を始めたという経緯が。
本人曰く、「誰かに認められないなんて思ったこともなく、ただ夢中でやってきた」とのことでしたが、
その働きぶりが目に留まったのでしょう。
たくさんある全国の工事現場のなかで選ばれ、表彰されることになって驚いたと控えめな口調で教えてくれました。
当たり前のようですが、
こつこつ懸命に取り組んでいると、どこかで誰かが見ていてくれることがあるのだなと嬉しくなりました。
世の中のニュースには、真面目にやっていることがバカらしくなるような話があふれています。
それでも、あきらめてはダメなのでしょう。
うまくいかないことが続くときこそ、
「まっくろいたちのレストラン」のような心が喜ぶ絵本を読んでみませんか。
いつもがんばっている自分自身を、たまにはたくさん褒めてあげて下さい(笑)
親子で一緒に読んで、感じたことを話し合うのもおススメですよ。



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