ドクターバク

さく・ゴキンジョ     サンマーク出版

Reen
Reen

想像の世界にひたり、心を豊かにしてくれる絵本。お子さんと一緒に読んでほしい!

この絵本の主人公は強くて不思議なおいしゃさん、ドクターバク。

気分がふさいでたまらないかんじゃさんの心のなかの「クラヤ実」を食べてバッタバッタと治してくれます。

ところが、退治しても退治してもかんじゃさんが増えていってしまい、とうとうドクターバク自身もクラヤ実に飲みこまれてしまいます。

絶体絶命のピンチをくぐり抜けたドクターバクがたどり着いた真実は…

先を知りたい方は、ぜひ、本書を実際に読んでみてください(笑)。

このお話を読んで、抗生剤が効かなくなる薬剤耐性菌の問題を思い出しました。

抗生剤って人類にとって画期的な薬で、私たちは大きな恩恵を受けてきました。

しかし、頼りすぎて、世界じゅうで抗菌薬の効かない耐性菌が増えて、このままでは大問題になるってご存じでしょうか。

その原因のひとつが、ちょっとした風邪でもなんでも抗生剤を服用することなのだとか。

ただの風邪って効く薬ってないのです。

でも、忙しいワーキングママにとって、消化に良いものを食べて暖かくしてゆっくり休息なんて、できませんよね?

明日から大事な仕事が山積みで、しかも先週は子どものインフルエンザで休んで迷惑をかけたばかり。

自分の体調なんかで休めない日々。

とにかく、効きそうな強い薬を飲んで、どうにか出勤するのが現実です。

だからこそ、こうした絵本の世界に触れてほしいなあ。

ドクターバクは、クラヤ実との闘いで得た経験から、

かんじゃさんとの向き合い方が、「苦しまなくていいさ。ぼくがいる」から、

苦しんだっていいさ。ぼくがそばにいる」に変わりました。

このシーン、ジーンときます。

実際の経験には限りがありますが、

良質な絵本を読んで想像の世界を膨らませることは心を豊かにしてくれます。

親子で読んで、どう感じたか感想を話し合ってほしいなあ。

冬の夜におススメの一冊です。

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