とみながまい 作 たかおゆうこ 絵 ひさかたチャイルド

夏休みに親子で読むのに最適の一冊。優しい気持ちになりますよ

蜘蛛って嫌いと言う人が多い気がします。
子どもの頃から昆虫が苦手でなかった私は、田舎に行くと、大きな蜘蛛が巨大な巣をつくっているのを「きれいだな」と思って見上げていました。
今は家で掃除を担当しているので、駐車場や物置の隅に巣をつくられるのは正直、困ってしまいますが(笑)
「あなふさぎのジグモンタ」は、洋服の穴ふさぎの仕事をしているクモが主役の物語。
おしりから糸を出して、その糸を丁寧に染めて、あいた穴の修復をしています。
その様子を描いた絵のカラフルで可愛いらしいこと!
ジグモンタはこの仕事が大好きなのですが、お客さんの言葉で、時代遅れでもう必要ないのかもと思い悩みます。
日本には、長い年月にわたって受け継がれてきた手仕事がいろいろありますが、時代とともにすたれていき、後を継ぐ人がいなくて残していくのが難しいとよく聞きます。
そういう手仕事で生み出された作品に実際に触れてみると、工場で大量生産されたものとは一味も二味も違うことに気づかされます。
とは言え、忙しい日々のなか、ついつい買いやすい商品に手が出てしまいますが。
大量生産大量消費ばかりの世の中がなんだか味気なく思えてしまう、そんな素敵な絵本です。
大好きな仕事が世の中に受け入れてもらえなくなっているのかと悩むジグモンタを、目覚めさせてくれたのはフクロウの親子。
ジグモンタのあなふさぎの仕事で、修復する前よりももっと良いものになっていることを教えられ、自信を取り戻す姿に心がほっこりしました。
最後の大団円まで、じっくり読んでみてくださいね。
暑くて長い、子どもたちの夏休みにうんざりしているママたちへ。
たまには親子で読書を楽しんでみませんか。
優しい気持ちになれること間違いなしのおススメの一冊ですよ!



コメント