くすのきしげのり・さく 石井聖岳・え 東洋館出版社

石井さんの描く表情豊かなそうたくんがとてもかわいい!自分に自信がもてない日、優しい気持ちになりたいときにそっと開いてみてほしい一冊

今でこそ好きなことにまっしぐらな自己肯定感ちょっと高めのKumaですが、
小さい頃は周りと自分を比べて落ち込み、いつも自信のないタイプでした。
高校生活でたくさんの人と出会って世界が広がり、そのままの自分でも大丈夫と思うことができ、やりたいことにチャレンジし、好きなことを見つけて楽しく過ごせるようになり、さまざまなご縁を得て今に至ります………
主人公のそうたくんは、『じぶんのいいところ』をカードに書くことになりましたが、どんなに考えても思い浮かぶのは友達や家族の良いところばかり。
困り果てて泣きそうになりながら「せんせい、ぼくはいいところがありません」と話します。
そんなそうたくんに先生が伝えた『そうたくんのいいところ』とは…。
素敵だなと思ったポイントは、先生が一文字一文字ていねいに紙に書いて渡してくれたこと。
そうたくんの切ない言葉と気持ちを先生が受け止め、目に見える形で返すことで、気づけていなかった自分の良いところを自覚できるようになる。
まわりの人は自分をちゃんと見ていてくれる、分かっていてくれると気づけることがどんなに心強いことか。
評価される点が、自分が意識をしないでやっていることなら、なおさら嬉しくなりますよね。
大人になると100点からの減点方式で考えがちですが、そうたくんのように良い所探しの達人になって、加点方式で過ごせたなら、優しさあふれる世界になるのでしょう。
嬉しくて涙が出てしまったそうたくん。
最後は文字がなく、かわいい笑顔が印象的なそうたくんの下校姿で終わります。
「そうたくん、良かったね」と自分も笑顔になったあと、作者のくすのきさんのあとがきの最後の一言でさらににっこりしますよ。
カバーのそで部分に書かれたメッセージもあとがきも、裏表紙のそうたくんまで、余すことなく味わってほしい一冊です。
普段は近すぎて居てくれるのが当たり前になってしまっている家族や友人。
いつもは意識することもない自分自身の良いところ。
探してみませんか。
そのあとは、言葉に出してみてくださいね。



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