文 ポリー・フェイバー 絵 ハリエット・ホブデイ 訳 中井はるの
BL出版

山や川が好きで、いつもは自然や動物の絵本を選びがちですが、今回は人とまちの絵本です!

涼しくなり、静かな夜を楽しむのにピッタリな気候となってきました。
皆さんはどのように過ごしていますか?
そしてもうひとつ、どんなお仕事をしているのでしょうか。
現代では深夜まで開いているお店も多く、コンビニは二十四時間営業してくれていますね。
この絵本は、そんな夜中に働いている人達を順番にクローズアップしていきます。
私自身は早寝の完全昼型人間で、夜中まで起きていることはめったにないのですが、そんな私でも眠れなかった時がありました。
ひとつは中学生時代に入院した時。
しんどくて、不安で心細くて、眠れないのにベッドで横たわっていることしかできなかった時…
ナースステーションから聞こえてくる機械の音や看護師さんの足音に、誰かが近くにいてくれる、と心強く感じたものです。
もうひとつは子供の夜泣きがすごかった時。
寝不足でボロボロになりながら、泣き止まないわが子を抱いて、終わりの見えない夜を途方に暮れながら過ごしていた時…
救急車のサイレンやバイクの音が聞こえると、大変なのは自分だけじゃない、起きているのは自分だけじゃないと励まされたなぁ…と、そんな懐かしい記憶を呼び起こしてくれた絵本でもあります。
また、主人公の「わたし」が、夜中に働くママのことをしっかりと理解し、誇りと感謝の気持ちを持っていて、とても素敵です。
どんな仕事も尊く、なくてはならないものですが、とりわけ夜に働いている人の存在はなかなか知られず、感謝の気持ちが伝えられることは少ないのではないでしょうか。
様々な人の働きの上に私達の生活が成り立っていると改めて気づかせてくれますが、そんな大切なことを子ども達に伝えていけたらいいなぁと思います。
自分がぐっすり眠っている夜も、眠れない夜も、どこかで誰かが誰かのために働いている。
そして自分も、今の働きがきっと誰かを支えていると思わせてくれる絵本。
来月、11月は勤労感謝の日もあります。
秋の夜長に親子で読む一冊にいかがでしょうか?



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