作 くすのきしげのり 絵 福田岩緒 発行 絵本の杜

Reen
元気になりたいときに、ほのぼのしたい方にも読んでほしい

最近、いいことがないなと落ち込み気味のあなたへ。
ときには、昭和にタイムスリップして、懐かしい自分が子どもだった頃の世界を
のぞいてみませんか。
この絵本はまさしくそんなお話。
しかも、読んだあとになんだか元気になれますよ。
作者は元、小学校の教諭。
なるほど、
小学生くらいの子どもの心理をよく理解しているなと感心してしまうストーリーです。
福田さんの描く、ザ・昭和の子どもたちの絵も物語にぴったり合っていて、
思わず、くすっと笑ってしまいます。
とくに、最初から最後まで絵の中で一番たくさん描かれている汗の粒。
こんな風に汗をかいて活動したのっていつだったっけと思うと、
なんだか懐かしいような、寂しいような。
おっちゃんに話しかけたことがきっかけで車いすを押すことになり、
周りに「えらいわねぇ~」、「がんばれよ」と言われ、
嬉しくてついつい調子にのってしまう主人公。
自分の行動が周りにどう思われるか、
妄想が広がってにやけてしまう男子小学生の姿に、
男の子あるあるとうなずく母も多いのでは。
女子の言動もこの年頃の女の子にありがちな話で、
「私もこんな風だったかも」と、自分の小学生時代を思い出すかも(笑)
この物語のハイライトは、(どんないいことも)だれもみてくれてなくても、
(僕がやりたかったのだから)それでええんやと納得する
主人公とその友だちの姿でしょう。
周囲からいい人、いい母と思われたいのは、大人でもよくあること。
望んでいるように評価されていないと落ち込むよりも、
私がこうしたいからやっているのと
心から思えるのが正解なのだと教えてもらった気がします。
子どもたちのストレートな行動に、元気をもらえる絵本です!



コメント