おはなしこねずみロミュアルド

アンヌ・ジョナス さく フランソワ・クロザ え なかい たまこ やく

フレーベル館

<span class="marker-blue">Reen</span>
Reen

新年早々、絵本の世界にどっぷりひたれますよ。絵もとっても魅力的です!

千夜一夜物語ってご存じですか。

アラビアンナイトとして知られていて、アニメとか絵本でご覧になった方も多いのではないでしょうか。

この千夜一夜物語、実は単なる子どもの向けのおとぎ話ではないのです。

お妃の裏切りで深く傷ついた王様が女性不振に陥り、毎晩、新しい女性と結婚しては翌朝、その相手を処刑していたところ、なんとかこの悪習を止めよと、シェヘラザートという娘が自ら妃になり、毎晩、王様に命がけで物語を語り始めます。

その物語のあまりの面白さに続きを聞きたい王様は彼女の処刑を延期します。

それが千一夜続き、次第に王様の心が癒され、最後はシェヘラザートを正妃として迎え入れるというのがもとのストーリーなのです。

この「おはなしこねずみロミュアルド」を読んで、真っ先に千夜一夜物語が浮かびました。

猫のチーベルに捕まってしまった、としょしつに暮らすこねずみのロミュアルド。

絶体絶命のピンチを、面白い物語を猫に語って聞かせることで切り抜けます。

このとしょしつの様子やねずみたちのイラストの魅力的なこと!

すっかり魅了されてしまいました!

私が子どもの頃には、戦前に建てられた円柱の配水塔を利用した図書館が地元にあり、しょっちゅう父に連れられて訪れていました。

建物全体が丸みを帯びた独特の雰囲気が魅力的な空間に、大好きな本が山ほどあったあの図書館。それこそ、ここで暮らしたいと妄想したほど(笑)

そんな私にとって、この絵本の中のとしょしつはとても素敵で、こんなところに住んでいるロミュアルドが羨ましくなりました。

残念ながら、あの魅力的な図書館は用途が変わり、本を借りに訪れることはできなくなってしまいました。

それではせめて、「おはなしこねずみロミュアルド」をじっくり読んで、子どもの頃に戻って物語の世界にひたろうかしら。

寒い冬の日、暖かなおうちでゆっくり過ごすお供に、ぴったりの一冊です!

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