文 石井睦美 絵 あべ弘士 アリス館

Reen
辛い別れで心が折れそうなときに、
読むと気持ちが穏やかになるおススメの一冊

2024年時点での日本の人口は約一億二千数百万人とか。
そんな膨大な数の人がいるなかで出会って付き合いの続く友人、
恋愛をへて結婚した配偶者。
その縁の不思議さを感じたことってありませんか。
第一印象から、なんとなく合いそうというインスピレーションを感じたかどうかは別にして、
これまでときにはけんかをしながらも同じ時間を過ごし、
お互いを大切に思い合える人がいる奇跡を、
この絵本があらためて教えてくれました。
「100年たったら」は、輪廻転生がテーマのひとつ。
深い縁で結ばれた、互いに大事な相手がいて、
動物や花、物などに生まれ変わり続けますが、
どんなときも相手のことが自然に分かり、
深く慈しみ合うという壮大な物語です。
ライオンと鳥で出会い、先に鳥がこの世から旅立つとき。
別れを悲しむライオンに鳥が
「また あえるよ」、
「うーん、そうだね、100年たったら」とこたえます。
死後の世界も、生まれ変わりも実際にあるのか正直、分かりません。
でも、
100年たってもまた会いたいと願う相手に出会えた幸運を考えると、
生きていくことってすばらしい!
と思えます。
辛い別れで心が折れそうなときも、
いつの日か大好きな相手にまたあえるのだと信じていけたなら。
これから歩く道のりが、
少しだけ楽に感じられるのではないでしょうか。
読み終えたあとの余韻にじっくりひたりたい、
大人にこそおすすめの絵本です。



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