作 たてのひろし 絵 なかの真実 世界文化社

Reen
あわただしい日々を送っている世の母たちへ
ふしぎと心が落ち着く一冊

目覚ましで起こされてから、朝ごはんを用意して子どもや夫を送り出し、
残った家事をして、自分の身支度も。
その後は急いで職場へ通う毎日。
朝になにかをゆっくり考えたり、感じたりしたのっていつのことだったっけ。
子育てまっただなかの母ならふつうのことですよね。
この絵本は、そんなあわただしい日常をいっとき忘れさせてくれますよ。
ひとりぼっちで暮らしている主人公のねこ。
でも、いえじゅうの窓をあけて香りのよい紅茶を飲み、
丁寧に、日課のこえだをたばねる仕事に取り組んでいます。
そんなねこのおうちに、こえだをもらいにことりがやってきます。
ねこはきれいなうたを聞かせてくれることりとの交流が楽しみになるものの、
来なくなってしまったあとは寂しさが募るばかり。
良いにおいに囲まれているにもかかわらず、
じぶんではそのにおいがわからないねこ。
こえだのお礼に、においが感じるようになる薬草の花束をもって、
ふたたび、ことりがねこのおうちを訪ねるというラストに、
読んでいる私たちも嬉しくなってしまいます。
美しい細密画でねこやことり、たくさんの花が描かれていて、
見ているだけでうっとりと「ねことことり」の世界観にひたれます。
たまには良い香りの紅茶を淹れて、ステキな絵本を読む時間をもちませんか。
また、明日からがんばるかと思うことまちがいなしです(笑)



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